【食育活動レポート】命をいただくとは?認定こども園でブリの解体ショーを開催しました!
幼児期は、食習慣や食に対する考え方を身に付ける大切な時期。このときに見て聞いて感じたことは、その後の食生活に大きな影響を及ぼすと言っても過言ではありません。
だからこそ、ハートスフードクリエーツでは、さまざまな食育活動を通して、未来を担う子どもたちに食の楽しさや大切さを伝えていきたいと考えています。
今回は、1月17日、アトリオみなみおかこども園で開催したブリの解体ショーの様子をご紹介します。
お魚さんも生きている!
朝10時。教室に集まった子どもたちは、何が始まるのか興味津々の様子。
まずはブリの解体に先駆けて、お魚のことを知ってもらおうと、大きなお魚のイラストを見てもらいながら、いくつか質問してみました。
「お魚さんはどうやってごはんを食べているの?」「どこで呼吸をしているの?」と尋ねると、「ごはんは口から!」「お魚はね、エラで呼吸するんだよ」と教えてくれました。
お魚は、人間と同じように口からごはんを食べたり、エラで呼吸をしたりしながら、元気よく海や川を泳いでいて、人間はそのお魚を食べているんですね。
普段は、切り身で見ることが多いお魚。でも解体ショーを前に、生きている姿を少しイメージしてもらえたと思います。
いざブリを解体!子どもたちの反応は?
お魚のことを勉強した後は、いよいよ解体ショーです。
ブリが運ばれてくると、子どもたちからは大きな歓声が上がり、視線はブリに釘付けに!
そんな子どもたちには、実際にラップの上からブリに触れて感触を確かめてもらいました。
「大きいね!」「体はすごく固いよ」「血は出てないの?」など、積極的に触ってみたり、においを嗅いでみたり、こわごわのぞき込んでみたりと、反応はさまざま。
その後、ハートスのスタッフが包丁を取り出し、ブリの頭を切り落とすと、どこからともなく「痛そう」「かわいそう」とつぶやく声がちらほら聞こえてきました。
解体ショーでは、切り落とした部位を見せながらブリを捌くとともに、三枚におろした時点で、もう一度スタッフが頭や切り身を近くまで持っていき、子どもたちに見せていきます。
真剣に見つめる子もいれば、最初と全く異なるブリの姿に、思わず手で顔を覆ってしまう子も。一人ひとりが、解体されたブリを前にいろんなことを感じたようです。
最後に、食べやすい大きさに切り分けられたブリは、調理師さんに手渡されました。もちろん、「おいしくしてください!」とみんなでお願いしましたよ。
ごはんの前に「いただきます」を言うのはなぜ?
解体ショーが終わった後は、ハートスのスタッフと園長先生からお話がありました。
その中で、ごはんの前になぜ「いただきます」というのかについて教えてもらいました。
「いただきますというのは、大切な命をいただくこと、そして料理をしてくれた人たちへの感謝を込めて言う言葉。だからごはんを食べる前には、ありがとうの気持ちでいただきますと手を合わせましょう」。
このお話を聞いて、大きくうなずく子どもたち。
この日の給食では、防災食であるおにぎり二つと豚汁に加えて、ブリの照り焼きが提供され、みんなでおいしくいただきました。
今回のブリの解体ショーでは、「命をいただく」ことの意味を学んだ子どもたち。
今後もハートスは、子どもたちの食への感謝の気持ちを育み、大好きなお父さんや、お母さん、先生、お友達と、毎日おいしいごはんが食べられる幸せを感じてもらえるように、食について学ぶ機会を提供していきたいと思います。