今年も園では「味噌づくり」がスタート!食への関心と感謝の気持ちを育むハートスの食育

幼稚園や保育園で子どもたちに栄養たっぷりのおいしい給食を提供するハートスフードクリエーツ。

私たちは、園で食べる食事だけでなく、園以外でもご家族や友達と楽しく食事ができるよう、また卒園した後も食に関心を持ち、豊かな食生活を通して、健やかな心身を育んでいけるよう、食育にも力を入れています。

私たちは各園と協力し、さまざまな食育活動を実施。その一つが「味噌づくり」です。毎年6月になると、私たちは子どもたちと味噌の仕込みを行います。今年も園内には、子どもたちの賑やかな声が教室に響いていましたよ!

 

どんな料理に使われている?毎日のように食べる味噌をもっと身近に!

日本の伝統的な調味料の一つである味噌。

実際に味噌づくりを始める前に、味噌がどんな料理に使われているかをみんなで考えてみました。

毎日のように食べている味噌汁のほか、「お魚やお肉の味付けにも使われているね」と話すと、「鮭に味噌がかかっている給食があった!」と、給食のメニューを思い出す子どもたちも!味噌は、私たち日本人にとって馴染みのある食品であることを改めて確認することができます。

 

味噌づくりは、大豆を洗って、水に浸し、元の大きさの2倍になった大豆をふっくら蒸しあげるところからスタートします。

園では、大豆を蒸しあげるまでの下準備を給食スタッフが行い、子どもたちには柔らかく煮た大豆を手でつぶしていくところから始めてもらいます。

 

自分たちで作るから食べて見たくなる!好奇心を育む味噌づくり

蒸しあがった大豆が教室に運ばれると、興味津々の様子で大豆を眺める子どもたち。

「何の豆だと思う?」と聞いてみると、「納豆の豆!」「枝豆?」「分かんない!」など、みんな一生懸命考えて答えてくれます。なかなか「大豆」という答えは返ってきませんが、味噌づくりを通して、味噌が何からできているのかを子どもたちは学びます。

豆をつぶす作業がスタートすると、子どもたちは真剣な表情に。

というのも、蒸した大豆をつぶすのはなかなかの力が必要になります!みんな小さな手で一生懸命もんだり、たたいたり、押しつぶしたりしながら、一粒残らず豆をつぶしていきます。

小さな手を一生懸命動かして大豆をつぶす姿はとてもかわいく、私たちスタッフは毎年この姿を見ることが楽しみの一つとなっています。

 

大豆をつぶした後は、食塩や麹を混ぜて、容器に詰めていきます。

これで仕込みが完成!あとは半年ほど、寝かせて完成を待ちます。

「いつ食べられるの?」「早くできないかな」と子どもたちは待ちきれない様子。今すぐ食べたいという気持ちを抑えながら、しばらくじっと容器を見つめる子どもたちも!自分の手で作ったからこそ、「食べてみたい!」という好奇心も生まれるのでしょうね。

 

出来上がった味噌は給食で味わえる!

6月に仕込んだ味噌は、11月頃に給食スタッフがチェック。無事に発酵が進んでいるかどうかを子どもたちに報告します。

味噌の完成が間近であることを伝えると、子どもたちは大喜び!自分たちの作った味噌がいよいよ食べられると、ワクワクしながら年明けを待ちます。

もちろん完成した味噌は、園の給食の素材として、さまざまなメニューに使用します。

園の中には、毎年行われる防災訓練の日に、豚汁を作って食べることを恒例にしているところも。防災食であるおにぎりと合わせて、手作り味噌を使ったアツアツの豚汁を楽しんでもらっています。

 

これまで味噌づくりを体験した子どもたちからは、「おいしかった!」の声と共に、「味噌が大豆からできているなんて知らなかった」「味噌はできるまでにすごく時間がかかるんだね」といった感想も聞かれました。

自分で作ってみることで、原材料や作り方、どれだけ手間暇がかかるかなど、子どもたちは身をもって知ることができます。そうした発見が、食への興味や感謝の気持ちにつながっていきます。それが食育の素晴らしいところですね!

今年も、ハートスが給食を提供する園では、味噌の仕込みが始まっています。

年明けに、子どもたちの「おいしい!」の一言が聞けること、そしてとびっきりの笑顔が見られることをスタッフ一同楽しみにしています。