希少なニホンミツバチの蜂蜜に⾒る、ハートスフードクリエーツの⾷へのこだわり
求⾷(給⾷)・外⾷・スイーツ事業を柱に、⾷を通じてお客様に笑顔をお届けするハートスフードクリエーツ。
私たちが最も⼤切にしているのは「素材へのこだわり」です。
⾷材はただ「おいしい」だけでなく、⾷べる⼈の⾝体に優しいものでなければなりません。
私たちは、淡路島に⾃社農園を持ち、農薬を使わない昔ながらの農法で、お⽶や野菜、果物を丹精込めて栽培。
四季折々の畑の恵みをふんだんに使った料理やスイーツを提供しています。
また、加⼯⾷品においても添加物を使⽤せず、⾷の安全性にこだわるとともに、素材本来のおいしさを最⼤限に引き出すように⼼がけて調理しています。
当社では、素材選びに⼀切妥協することなく、常に最良のものを追求することで、⼼豊かな⾷体験を皆様にお届けしているのです。
今回は、私たちの⾷へのこだわりを象徴する⾷材の⼀つ、ニホンミツバチの蜂蜜についてお話しします。
ハートスが選ぶ、ニホンミツバチの蜂蜜とは
普段⼝にする蜂蜜がどこから来ているかご存知でしょうか?
実は国内で流通する蜂蜜の90%が輸⼊品で、国産はわずか10%に過ぎません。
さらに、その国産蜂蜜のおよそ9割がセイヨウミツバチから採られたもので、古くから⽇本に⽣息するニホンミツバチから採蜜されたものは、市場全体のわずか1%ほどしかない、⼤変希少なものなのです。
希少性の理由
ニホンミツバチの蜂蜜がこれほどまでに希少なのは、ニホンミツバチが⾮常にデリケートで、⼈間が計画的に飼育するのが困難な点にあります。
養蜂家は、ミツバチが好む植物を植えて⾃然に近い環境を整え、⾃ら巣箱に⼊ってくれるのを⾟抱強く待つ必要があるのです。
さらに、ニホンミツバチはセイヨウミツバチに⽐べて体が⼩さく、⼀度に採れる蜜の量が少ないことも希少性を⾼める要因になっています。
⼀つの巣から採れる蜜の量は、セイヨウミツバチのわずか5分の1から10分の1程度。
そのため、ニホンミツバチの蜂蜜はセイヨウミツバチの蜂蜜の3〜4倍もの価値があるとされています。
なぜニホンミツバチの蜂蜜は特別なのか?
ニホンミツバチの蜂蜜は、複数の花の蜜を集めて作られる「百花蜜」です。
⼀⽅、セイヨウミツバチの蜂蜜はアカシアやレンゲなど単⼀の花から採蜜される「単花蜜」が多く、その花の⾹りや⽢みがストレートに表れます。
百花蜜の魅⼒は、⾃然の中で多様な花の蜜が混ざり合うことで⽣まれる、豊かな熟成⾹と独特のコク、深みのある味わいにあります。
しっかりとした⽢みがありながらも、ほどよい酸味とすっきりとした後味が特⻑で、スイーツの味わいを⼀層引き⽴ててくれます。
私たちが主にスイーツに使⽤しているのは、この希少なニホンミツバチの蜂蜜。
そのユニークな味わいと⾵味こそが、私たちがこの蜂蜜を選ぶ理由なのです。
淡路島の豊かな⾃然が育む、藤堂さんのこだわり蜂蜜
ハートスは、淡路島で養蜂を営む藤堂ファームからニホンミツバチの蜂蜜を仕⼊れています。
藤堂さんの養蜂は、徹底した⾃然任せのスタイルが特徴。
例えば、ニホンミツバチが越冬する際には、砂糖⽔を与えたり、感染症予防のために薬品を使⽤したりすることがありますが、藤堂さんはこうした介⼊をせず、「蜂本来の⽣命⼒に任せている」といいます。
こうした⾃然に寄り添う⼿法がその品質をさらに⾼めているのです。
またこの蜂蜜は、採取した巣蜜をゆっくり常温で⾃然落下させ、さらに丁寧に濾過して作られる純粋な「百花垂蜜」です。
加熱処理をせずに⽣産されるため、蜂蜜本来の⾵味や栄養分がそのまま凝縮されています。
藤堂ファームの蜂蜜が持つ優れた特性は、科学的な研究でも明らかになっています。
武庫川⼥⼦⼤学の研究室は、蜂蜜に含まれる「グルコン酸」に注⽬し、⾖乳を蜂蜜で固める⾖腐の研究を進めていました。
ハートスとの共同研究では、20種類以上の蜂蜜を試す中で、淡路島産の蜂蜜には⾮常に⾼い凝固能⼒があることが判明。
この研究成果を活かし、2019年には、⾖乳と蜂蜜を使った新スイーツ「⾖蜂(トーファン)」を共同開発しました。
ニホンミツバチと⽣態系とのつながり
植物の受粉を担うミツバチは、野⼭の⽣態系を育む上でなくてはならない存在です。
中でも、ニホンミツバチは、多様な蜜源から蜜を集める習性があるほか、寒さに強く、1年を通して草⽊の受粉を促しています。
ニホンミツバチの活動があるからこそ、農作物は豊かに実り、私たちはその恵みを享受できるのです。
ニホンミツバチのための環境を整え、その⽣命⼒を活かした藤堂さんの養蜂は、豊かな⽣態系を守ることにもつながっています。
次回以降のブログでは、藤堂ファームでの「採蜜⾒学ツアー」の様⼦や、ニホンミツバチの蜂蜜を贅沢に使ったスイーツを紹介する予定です。
どうぞお楽しみに!
蜂蜜⾖知識
天然の蜂蜜は、腐らない性質を持っています。
これは、蜂蜜の糖度が約80%と⾮常に⾼く、細菌が⽣存できないためです。
エジプトのピラミッドから4000年前の蜂蜜が発⾒され、⾷べても問題がなかったという話もあるほど、適切に貯蔵すれば⻑期保存が可能なのです。
⼀般的に蜂蜜には2〜3年ほどの賞味期限が記載されていますが、これは品質が最も良いとされる期間であり、未開封でも開封後でも腐ることはありません。
ただし、加糖された蜂蜜は保存期間が短くなるため、購⼊の際には賞味期限をよくチェックしてくださいね。
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