【創業15周年記念対談】子どもたちに食で笑顔を届ける!創業から変わらぬ理念で次の時代へ

2011年2月、「食で笑顔を届ける」という熱い想いを理念に掲げて創業したハートスフードクリエーツ。

今年15周年の節目を迎えています。

 

今回は、代表取締役の西脇 章と、創業当初から会社を支え続けてきた本部長の荻野 みどりが、これまでの歩みを振り返りつつ、未来への展望を語りました。

 

求食(給食)事業成長のきっかけは、らしさを活かした「おもてなし」

西脇:気がつけば15年、あっという間でしたね。

今思えば、大阪市内にある子ども園の開園記念パーティーが一つ大きな転機でした。

食事やスイーツでおもてなししたところ、参加者の方に「こんなことができる給食事業者がいるのか」と驚かれました。

外食やスイーツ事業も手がけていたハートスの総合力が評価されたのだと思います。

 

荻野:あのパーティーを機に、年間1~2園ずつ増えていた求食事業へのご依頼が、一気に12園にまで増えましたからね。

人の手と時間をかけ、食材はすべて手切りで手作り。

効率を重んじる時代に逆行していますが、そうしたこだわりも求食事業の拡大につながった理由の一つだと感じています。

 

西脇:「調理場を一段低くして、子どもたちと作り手の目線が合う給食室」など、ユニークな取り組みも、多くの園の共感を呼んでいると思います。

 

逆境は追い風に!今後も続く挑戦

西脇:賃料値上げの要求をきっかけに、スイーツ部門の工場を神戸・御影に移転したことも当社の大きな転機になりました。

この移転がなければ、焼き立てパイの専門店「TOKINONE」がオープンすることはありませんでした。

 

荻野:社長は、どんな逆境も前向きに捉えますからね。

その強い想いが新たな挑戦を生み、可能性を拓いてきました。

2023年には、岡山・日生にカフェ「SatoUmiテラス はぁとす。」をオープンし、岡山にも事業を拡大。

そして来る2026年には、淡路市に食のエンターテインメント施設「ハートスランド」がいよいよグランドオープンします!

 

西脇:過疎化が進む淡路島の活性化は、創業当初からの目標の一つでした。

農業体験のできる農園や、自社で育てた農作物を使った料理を提供するレストラン、カフェを併設した「ハートスランド」。

ここを島の新たな魅力にすることが、次なる目標です。

 

荻野:空き家となった古民家を改装し、農業体験のできる宿泊施設にする計画も進行中です。

なんとこの施設は、「ハートスランド」から車で2分。

味噌づくりといったワークショップも企画していますので、一度の旅行で2つの施設を楽しんでいただきたいですね。

 

会社の未来を担う、次世代の人材確保と育成

荻野:挑戦を続ける上で重要になるのが人材の確保。

少子高齢化や労働人口の減少は大きな社会問題であり、ハートスにとっても他人ごとではありません。

 

西脇:私は昨年、社会・経済交流を目的としたパラグアイへの視察団に参加しました(※1)。

そのご縁がきっかけで、パラグアイの若者2名を、ハートスで1年間、研修生として受け入れることになりました。

この取り組みが人材不足という課題の打開につながることを期待しています。

 

荻野:人に来てもらうには、働きやすい職場づくりも不可欠です。

実は私自身、ここ5年ほど感じているのが、若者の価値観の変化。

働き方や周囲とのコミュニケーションの取り方、ハラスメントへの意識は、大きく変わっています。

 

それを「今どきの子は!」と言って片づけるのではなく、時代や人の変化に応じて、企業は人材育成の仕組みを工夫していく必要があります。

今年度から始めた「シスター制度」(※2)は、まさにその取り組みの第一歩となっています。

 

※1 社長のパラグアイ訪問記はこちら

 

※2 ハートスの研修制度(シスター制度)についてはこちら

 

ハートスの原点は「手作り」と「子どもの笑顔」

荻野:変化が求められる一方で、絶対に変えてはいけないこともあります。

創業以来ずっとこだわってきた手作りはまさにそう。

手作りだからこそ、料理を通してぬくもりや愛情が伝わる。

そこをなくしてしまっては、私たちが目指すおいしさは実現できません。

 

西脇:もう一つ大切なのは、子どもの笑顔。

子どもが笑顔になれば、周りにいる大人たちも幸せになりますからね。

私たちは、「食で笑顔を届ける」という揺るぎない信念をもって、食の力で子どもたちの未来を明るく照らしたいですね。