ハートスフードクリエーツの食を知る!第2弾は知られざる国産アボカドの魅力に迫ります

求食(給食)・外食・スイーツ事業を柱に、おいしく、そして身体にやさしい食をお客様にお届けするハートスフードクリエーツ。

私たちが最も大切にしているのは「素材へのこだわり」「食材へのこだわり」です。

 

過去のブログでは、私たちの食への想いを象徴する食材の一つとして、市場に1%しか出回らないニホンミツバチの蜂蜜を紹介しました(※)。

今回は、その第2弾として、国産アボカドの知られざる魅力に迫ります。

 

※「希少なニホンミツバチの蜂蜜に⾒る、ハートスの⾷へのこだわり」はこちら

 

日本で今、アボカド栽培が熱い!

濃厚でクリーミーな味わいから「森のバター」とも呼ばれるアボカド。

和食から洋食まで幅広いジャンルで使われ、日本でもなじみのある食材です。

 

ただ、スーパーで目にするもののほとんどはメキシコなど海外からの輸入品。

そのため、国産のイメージがないかもしれませんが、実は日本でも20年ほど前からアボカドの栽培が行われているのです。

 

「冬の寒さが厳しい日本で育つの?!」と驚く方も多いことでしょう。

それもそのはず!アボカドは、もともと熱帯・亜熱帯地域が原産の植物で、日本での栽培は難しいとされていました。

 

しかし、近年では地球温暖化の影響もあり、和歌山県や静岡県、愛媛県、熊本県など、柑橘類の栽培に適した温暖な地域で、栽培が広がりつつあります。

特に愛媛・松山市では、みかん栽培に適した環境を活かして、アボカドを特産品にしようという動きも高まっているほどです。

 

手間暇をかけて生まれる、国産品の「格別な味わい」

以前のニホンミツバチのブログでも紹介した淡路島の藤堂さんも、国産アボカドを栽培する一人。

兵庫・淡路島の地で栽培を始めたのは、「面白そうだったから」と笑います。

ただ育てていくうちに、その難しさを感じたそうです。

「寒さに強い品種『ベーコン』に挑戦してみたものの、寒波で雪が降ったときは、葉がすべて枯れてしまいました」と話します。

 

実は、アボカドは非常にデリケートなため、栽培には労力と根気が必要です。

何より厄介なのはカメムシなどの害虫。

付着すると実に穴をあけてしまうため、藤堂さんのように無農薬で栽培している場合は、実が小さいうちに一つひとつ袋がけをしなければなりません。

また、枝が細いわりに実が重いため、豪雨や強風ですぐに枝が折れたり、実が落ちてしまったりも。

収穫するまで心配は尽きません。

 

さらに「1本の木から収穫できる量はとても少ないんです」と藤堂さんは苦笑い。

一本の枝に一つ実がつけば良い方で、一本の木から収穫できるのは180個ほど。

みかんと比べるとその収穫量は、わずか3分の1程度となっています。

 

ただ、手間暇がかかるからこそ、「味は格別!」と、そのおいしさに太鼓判を押す藤堂さん。

「はじめて食べた人はみんな『感激した』と言ってくれますね」と顔をほころばせます。

 

輸入品との味の違いは?国産アボカドのおいしさの秘密

国産アボカドはなぜそんなにもおいしいのでしょうか。

それは、輸入品が輸送中に熟成が進むよう硬い状態で収穫されるのに対し、藤堂さんのアボカドは、木の上でギリギリまで完熟させるからだといいます。

 

収穫時期は、品種によって多少異なりますが、「ベーコン」の旬は11月から12月初旬。

木の上に長く置くほど甘みが増し、濃厚な味わいになるものの、完熟すると実の重みで落下してしまうため、収穫のタイミングを見極めることが難しいそうです。

国産アボカドの濃厚でクリーミーな味わいととろけるような食感は、プロの情熱とこだわりがあってこそ生まれるのですね。

 

現在、アボカドの需要の高まりとともに、国内でも生産量は少しずつ増えています。

藤堂さんは、「ウィンターメキシコ」など新たな品種の栽培にも挑戦中。

「実をつけるまでには2年ほどかかりますが、これから生産量を増やして、おいしいアボカドをもっと多くの人にお届けしたいですね」と、国産品の普及に意欲を燃やしています。

 

まもなくクリスマスシーズン!

今年は国産アボカドで特別な日の食卓を彩ってみてはいかがでしょうか。

 

今年のアボカドは残念ながら、気候変動等の影響で一般販売出来る数量を確保出来ませんでした。
来年に期待していてください。