おいしい野菜やお米を作るために大切なことは?淡路島の農家さんから学んだ農業の極意
ハートスフードクリエーツでは、自分たちが提供する給食や料理に安心安全な食材を使いたいと、2019年に淡路島にてハートス最初の自社農園をつくりました。
以来、私たちは淡路島の農家さんの教えやサポートを受けながら、日々農作物を育てています。
今回は、その中の一人である内形さんに教わった農業の心得をご紹介。さらに内形さんには、ハートスのことや私たちに期待していることを語っていただきました。
おいしい農作物をつくる秘訣は草刈りにあり!
上農は草を見ずして草を刈る。中農は草を見て草を刈る。下農は草を見ても草を刈らず。
これは古くから農家に伝わることわざです。
上農と言われる優秀な農家さんは、草が芽を出すタイミングを知っており、草が生える前に草を取ってしまう。普通の農家さんは、草を見てから草を刈る、良くない農家さんは、草を見ても草を刈らないというわけです。
このことわざが意味するところを内形さんは次のように話します。
「草一つ刈れない人においしい農作物を育てることはできない。それがこのことわざの言わんとすること。草は放置すれば、どんどん養分を吸い取ってしまう上、育てば育つほど根がはり、いざ刈るとなると、小さいうちに芽を摘むよりもはるかに大きな労力がかかってしまう。そうなると育てている作物に手をかけてあげる時間なんてなくなりますよね」
草一つ上手く取り除けないような管理体制では、おいしい農作物を生産することはできない。これは私たちが内形さんから教わったことの一つ。私たちは「草を見ずして草を刈る」という農業の基本を胸に刻み、おいしい野菜やお米づくりに励んでいます。
淡路島のこれからを担う企業へ
花の島・淡路島で、長年バラやカーネーションを栽培していた内形さん。最後に、淡路島の発展を願う内形さんにハートスのことや私たちに期待することを聞きました。
Q. ハートスの「ここがいい」と思うところを教えてください。
単に農作物をつくって販売して終わりではないのがハートスさんの素晴らしいところ。自ら育てた野菜で給食をつくったり、子どもたちに収穫を体験してもらったりする中で、子どもたちに食の大切さを伝えている。私はそうした取り組みに共感して、ハートスさんとお付き合いをしています。
Q. 淡路島が直面している問題とは?
農業は自然相手の大変な仕事にもかかわらず、収益を上げるのが難しく、若者を中心に農業離れは年々加速しています。淡路島も決して例外ではありません。農業をやめ別の仕事を求めて都市部に出ていく人が増える中、戦後20万人だった人口は13万人ほどに減少。荒れ地と化す畑も増えています。ハートスさんには、こうした状況を変えてほしいと思っています。
Q. ハートスに期待することは?
淡路島の主要産業の一つである農業を守ってほしいですね。農業で生計を立てられるようになれば、農業をやりたいという人は出てくるはず。そのためには、農作物の生産性を上げ、さらに作ったものが売れるような仕組みをつくることが重要に。農作物をそのまま売るだけでなく、加工品にするなどの工夫も必要でしょう。今までと違うことをやらないと現状は変えられません。ハートスさんには個人の農家とは違うやり方で、淡路の農業を大きく変えてもらいたい。それだけの力を持った企業ですからね!
私たちは2024年に食のテーマパーク「ハートスランド」を淡路島にオープンさせるべく、現在整備を進めています。こうしたハートスの事業を島の発展につなげて、内形さんの想いに応えていきたいと思っています。
「ハートスランド」の進捗状況については、これからこのブログでお伝えしていく予定です。ぜひ楽しみにしていてくださいね。