間もなく 4 月 ! 入園前に 知っておきたいアレルギー対応と離乳食 についてお話します
間もなく4月。入園・入学のシーズンがやってきますね。
お子様の新生活に思いを馳せながら、入園の準備をされている保護者の方も多いのではないでしょうか。
ただ、新たな生活が始まるときは、期待に胸が膨らむと同時に、不安を感じることもありますよね。きっと給食もその一つ。お子様が離乳食を進めている最中であったり、アレルギーをお持ちだったりする場合は、ちゃんと給食を食べられるのか、心配されている保護者の方も少なくないでしょう。
そこで今回は、幼稚園や保育園に給食を提供する私たちが、それぞれの園で行っているアレルギー対策をはじめ、離乳食の進め方についてお話します。
食物アレルギーは事前の面談で対応方針を決定
食物アレルギーには、特定原材料の7品目とそれに準じる21品目があります(下表参照)。
ハートスでは、給食が始まる前に、園の先生と栄養士、保護者の方々と面談を行い、さまざまなアレルギーを持つ子どもたちへの対応方針を決定しています。
以前は、「同じものが食べられないとしても、せめて見た目は同じにしたい」との要望が園からあれば、かぼちゃのペーストを使って、卵焼きに見えるようにするなど、代わりの食品を使って見た目が同じになる工夫をしていました。
しかし昨今の給食では、少しでもアレルギーがあれば完全除去し、見た目でアレルギー対応食と分かるようにすることで、誤食を招かないようにしています。これは、食物アレルギーをもつお子さまの安全を第一に考えてのことです。
またアレルギー対応食がある場合は、お皿の色分けも行い、配膳ミスや誤食の防止に努めています。
和食中心の給食でアレルギー対策&日本の食文化を伝える食育を実施!
私たちは、コロッケやソーセージなど、自社でプライベートブランドの加工食品を製造。給食では、アレルギーに対応した自社商品を使うことで、みんなと同じ食事ができるようにもしています。
またハートスの給食は、和食が基本!
アレルギーを引き起こしやすい卵や乳製品、小麦粉を使用することが少なく、アレルギー対策がしやすいというのが理由の一つです。
しかも、日本の食文化である和食の魅力を子どもたちに知ってもらう良い機会にもなります。
和食は、単にヘルシーというだけでなく、日本の行事や地域の特性と深く結びつき、文化的な観点からも高く評価され、2013年にはユネスコ無形文化遺産に登録されています。しかし日本では、欧米化の影響で和食離れが進み、家では洋食や中華を食べることが多いという声をよく耳にします。
そこでハートスでは、アレルギー対策だけでなく、食育の観点からも、和食を中心とした給食を提供し、未来を担う子どもたちに日本が誇る和食文化の素晴らしさを伝えています。
離乳食は段階を踏んで進めていくことが大切!
入園を前に、離乳食の進み具合を気にされている保護者の方も多いのではないでしょうか。
ただ、入園に関わらず、離乳食で心がけたいのは、段階をきちんと踏んで進めていくこと。例えば、喉に詰まるかもしれないと、いつまでもやわらかいものばかり食べさせるのはNGです。
離乳食は初期(6カ月~ごっくん期)・中期(7カ月~もぐもぐ期)・後期(9カ月~かみかみ期)と大きく3つに分けられ、それぞれの時期に合った離乳食を食べさせる必要があります。
子どもたちは、離乳食のステップを踏むことで、しっかり噛むことや飲み込むことを覚えていきます。この時期に段階を踏んでステップアップすれば、食べなれていないものが出ても、噛まずに飲み込んだり、食べ物を上手く飲み込めなかったりすることがなく、スムーズに幼児食(普通食)に進んでいくことができます。
また最近の大学などの研究では、卵などの食品を避けたりせず、低年齢の間に少量でもアレルギーの原因となりやすい食品を口にすることで、アレルギーに強くなると考えられています。そのため、卵であれば、卵の含有量が少なく、しっかり火の通ったボーロなどの食品から始め、様子を見ながら慣らしていくと良いでしょう。
そして園での給食が始まる前に、なるべく多くの食材を食べておくようにしてください。
給食では、子どもがはじめて食べる食品を提供することはできません。家庭で安全に食べられることを確認してから、給食で食べるというのが基本になります。そのため、入園が決まっている場合は、まず給食の献立表をチェックし、食べていない食材がないかを確認するといいですね。
アレルギーや離乳食で不安に感じていることがあれば、ぜひ面談でお話を聞かせてください。